過酷な南極海の生態系において、ヒョウアザラシは「頂点捕食者(エイペックス・プレデター)」の一角に君臨しています。オキアミを濾し取って食べる特殊な三尖臼歯を持つ器用さを持ちながら、魚類、鳥類、他の海生哺乳類までを狩るその適応力は群を抜いています。
そんなヒョウアザラシに自然界で唯一対抗できる天敵はシャチ(オルカ)だけです。群れで高度な連携を取るシャチには成獣であっても捕食される立場になりますが、それ以外の海洋生物でヒョウアザラシを脅かす存在は皆無です。
群れを作らず単独で広大な海域をパトロールし、遭遇した獲物を的確に仕留める孤高の生態は、まさに南極海における絶対的なハンターの名にふさわしい威厳を放っています。