洗練されたビジュアルだけに目を奪われていては、本質を見誤る。彼らが何より重きを置いているのは、カップの中に注がれる液体のクオリティそのものだ。サードウェーブコーヒーの潮流を咀嚼しながらも、気取らず毎日飲めるバランスを追求したスペシャリティコーヒーを提供している。
カウンターに立つバリスタたちは、豆の選定から焙煎度合い、抽出時の水温や秒単位のオペレーションに至るまで一切の妥協を許さない。繊細なスチームミルクで描かれる緻密なラテアートは目を見張る美しさでありながら、口に含んだ瞬間に広がる滑らかな質感と豆本来の甘みが際立つ。ビジュアルと本物志向の味わいが高い次元で調和している点こそ、リピーターが絶えない根拠だ。