和歌山を訪れる旅行者にとっても、気象の最新トレンドを知ることは不可欠だ。世界遺産・熊野古道を歩くハイカーは、特に山間部の天候急変に対する警戒を怠ってはならない。朝方がどれほど澄み切った秋晴れであっても、午後に山肌を駆け上がる上昇気流が瞬く間に落雷や局地的大雨をもたらすことがある。
一方、白浜や那智勝浦などの海沿い観光地では、沿岸特有の強風に注意が必要だ。風向きが急変すると波が高くなり、マリンアクティビティや遊覧船の運航に影響が出る。事前の天気予報チェックはもちろんのこと、「山側に怪しい雲が見えたら早めに雨具を用意する」「風の音が変わったら海から離れる」といった、現場での直感と観察眼=「観天望気」を現代のテクノロジーと組み合わせて使う姿勢が求められる。