「にふぇーでーびる」をさらに強調し、心からの感謝を伝える表現が「いっぺーにふぇーでーびる」です。「いっぺー」は「たいへん」「非常に」「いっぱい」を意味する強調副詞であり、標準語の「誠にありがとうございます」「本当にありがとうございました」に直結します。公の式典やビジネスの挨拶、あるいは特別なもてなしを受けた際に多用される最上級の表現です。
沖縄方言における感謝表現のバリエーションと、日常会話における関係性ごとの使い分けを整理すると次のようになります。
発音とイントネーションには重要なポイントがあります。「に」に強いアクセントを置くのではなく、全体として平坦に入り、「ふぇー」の長音部分でわずかに音程を持ち上げ、「でーびる」にかけて滑らかに下降させるのが本来の首里方言に近い優美な響きになります。
なお、挨拶の「はいさい(男性専用)」と「はいたい(女性専用)」のように厳格な性別分離がある言葉と異なり、「にふぇーでーびる」自体は男女共通の丁寧表現です。男性が使っても女性が使っても文法上の問題はありません。ただし、親しい間柄で砕けた「にふぇー」を使う場合、男性はぶっきらぼうに低音で発音し、女性は語尾に「〜ねー」を添えて「にふぇーねー」と柔らかく発声するなど、口調におけるジェンダー差は存在します。