おならが止まらない・臭い原因は?病気のサインと即効の改善策

おならが止まらない・臭い原因は?病気のサインと即効の改善策

おならが止まらない・臭い原因は?病気のサインと即効の改善策の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

おならの異常は生活習慣だけでなく、消化器系の疾患が原因となって現れるケースも珍しくありません。特に若年層から中年層に多く見られるのが、過敏性腸症候群(IBS)ガス型です。大腸内視鏡検査を行っても粘膜に炎症や腫瘍などの異常は見当たらないものの、自律神経の不調や腸の知覚過敏により、わずかなガスでも強い腹部膨満感や腹痛を感じ、無意識のうちにガスが漏れ出たり排気衝動が抑えられなくなったりします。「おならが出たらどうしよう」という不安そのものが腸の緊張を招き、さらなるガスを呼び寄せる悪循環に陥りやすいのが特徴です。

さらに警戒すべきは、大腸がんの初期症状としてのおならの変化です。大腸、特にS状結腸や直腸など肛門に近い部位に腫瘍ができると、腸の内腔が狭くなって便やガスの通過が妨げられます。狭窄した部位の手前で便が長く滞留することで異常発酵が進み、普段とは異なる生臭い腐敗臭を放つガスが頻発するようになります。

厚生労働省の人口動態統計および日本消化器病学会の報告においても、大腸がんは早期発見によって90%以上の確率で治癒が望める疾患とされています。単なる体質と思い込まず、次のような自覚症状の組み合わせに注意を払うことが生死を分けます。

病態・疾患の分類おならの特徴と頻度主な付随症状・臨床データ編集部の見解と推奨アクション生理現象・軽度の乱れ1日10〜20回以内
臭気は無臭〜軽微一時的な食べ過ぎ、肉類の偏食
排便後にすっきり解消する食事内容の見直しと十分な水分補給で数日以内に軽快。過度な心配は不要。呑気症(空気嚥下症)1日25回以上の高頻度
臭気はほぼ無臭げっぷの頻発、胃の膨満感
デスクワーク中の無意識な噛み締めゆっくり噛む意識とストレスマネジメントが鍵。歯科でのマウスピース併用も有効。過敏性腸症候群(IBSガス型) / SIBO頻回で突発的
日によって強烈な腐敗臭慢性的な腹鳴・腹痛
食後数時間での急激な腹部膨満
便秘と下痢の交代低FODMAP食への切り替えと専門医による薬物療法を検討。市販の食物繊維サプリは悪化リスクあり。大腸がん・器質的狭窄排気困難を伴う頻発
腐敗肉のような強烈な異臭便が細くなる(狭小化)
血便・粘血便、半年で3kg以上の体重減少
進行性の貧血【即時受診推奨】放置は極めて危険。消化器内科で大腸内視鏡検査を至急受診すべき。
井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。