日常生活で最も身近なファミリーマートなどのコンビニに設置されているゆうちょATMに小銭を持参し、投入口が見当たらずに困惑した経験を持つ人は少なくありません。ここには明確な物理的理由があります。
ファミマゆうちょATM小銭入金不可理由は、コンビニ等に設置されているATMが「小型薄型設計」に特化した紙幣専用機種であるためです。硬貨を取り扱うユニットは非常に大きく重く、硬貨を保管する金庫部分や、異物混入・変形硬貨を判別するセンサー機構を組み込むと、ATM自体のサイズが倍近くに膨らんでしまいます。コンビニの限られた店舗スペースに収めるため、そして硬貨詰まりによるメンテナンス頻度を抑えるために、コンビニATMでは最初から硬貨の投入・払出口が排除されています。
現場での取材や聞き取りによると、硬貨入金ができる郵便局内ATMであってもトラブルは日常茶飯事です。特に多いのが以下の3つの要因です。
- クリップやレシート等の異物混入:貯金箱からそのまま流し込んだ結果、ピンやボタンが混ざり機械が即座に緊急停止する。
- 変形・サビ硬貨の詰まり:長年放置された水濡れ硬貨や歪んだ小銭がセンサー部で引っかかり、後ろに並んでいる利用者を長時間待たせる事態に発展する。
- 100枚制限オーバーによるエラー:100枚をわずかに超えて投入口に流し込み、機械が硬貨を吐き出せずにフリーズする。
ATMで小銭を入金する際は、あらかじめ異物を取り除き、枚数を大まかに数えておくことが利用者の最低限のマナーであり、トラブルを回避する鉄則です。