保安検査場で「まさかこれが没収されるとは知らなかった」と青ざめる旅行者が依然として多い分野が、液体物とリチウムイオン電池の取り扱いです。国際的な航空保安基準により、機内持ち込み手荷物ルールは年々厳格化されています。
まず液体物について、国際線では「あらゆる液体・ジェル・クリーム類は100ml(g)以下の容器に入れ、容量1リットル以下・縦横20cm以内の再封可能な透明プラスチック袋に1人1袋のみ」という絶対規定が存在します。歯磨き粉、日焼け止め、ハンドクリーム、缶詰類までが対象です。国内線では飲料等の持ち込み基準が比較的緩やかですが、国際線では未開封のペットボトルであっても保安検査を通過できません。
さらに注意を払うべきはモバイルバッテリー機内持ち込み規定です。大原則として、リチウムイオン電池を内蔵したバッテリー類は「預け入れ手荷物(スーツケース)の中に入れることは全面禁止」であり、必ず機内持ち込み手荷物として携行しなければなりません。預け入れ荷物に混入していた場合、スーツケースが勝手に開錠されて中身を破棄されるか、最悪の場合は手荷物が飛行機に積載されません。
また機内持ち込みにも上限があります。一般的に100Wh以下(約27,000mAh以下)のバッテリーであれば個数制限なし、または最大2個〜複数個の持ち込みが認められますが、160Whを超える超大容量モデルは航空法上持ち込み自体が禁じられています。バッテリー本体の側面に「定格容量(WhまたはmAh)」が記載されたラベルが摩耗で読めなくなっている場合、検査官の判断でその場で没収されるケースがあるため事前の確認が不可欠です。