白タク行為が厳しく禁止されている最大の理由は、「乗客の安全と補償の担保」にあります。正規のタクシー会社は高額な任意保険(対人・対物無制限など)への加入が義務付けられていますが、個人の自家用車保険では「業務・営業中の事故」が免責事項となり、万が一の大事故時に乗客への治療費や損害賠償が一切支払われない恐れがあります。
道路運送法第96条では、無許可で一般旅客自動車運送事業を経営した者に対し、「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」、またはその両方を科すという極めて重い刑事罰を定めています。
近年では警察の摘発体制も大幅に強化されており、捜査員が張り込みや覆面調査を実施して現行犯逮捕に踏み切るケースが相次いでいます。金銭の直接授受だけでなく、電子決済や海外送金アプリを介した運賃の支払いであっても、実質的な対価性が立証されれば容赦なく検挙されています。