市川学園の教育理念を語る上で欠かせないのが、創立者・古賀米吉が提唱した「第三教育」の哲学です。同校では教育を以下の3段階に分類して定義しています。
- 第一教育:家庭において親から受ける教育(人間形成・しつけの原点)
- 第二教育:学校において教師から授かる教育(基礎学力・集団生活の規律)
- 第三教育:これらを土台として、自らの頭で考え、自発的に自らを教育すること(生涯学び続ける力)
この「第三教育」を具現化する象徴的な施設が、キャンパスの中心に位置する「第三教育センター(図書館)」です。蔵書数は約12万冊を誇り、大学の専門研究室レベルの学術書や洋書、最新の学術論文データベースにアクセスできる環境が整えられています。放課後になると、個別の自習ブースで黙々と受験勉強に励む生徒、オープンラウンジで学術討論やグループワークを行う生徒の姿が見られ、受動的な「詰め込み」ではなく能動的な「探究」が日常風景となっています。
さらに、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校としての活動も定着しています。実験・観測設備を駆使した課題研究や、学外の大学・研究機関と連携したフィールドワーク、英語による研究論文の執筆や国際学会での発表機会など、従来の高校教育の枠を超えた取り組みが日常的に展開されています。単なる大学受験テクニックの習得に終始せず、大学入学後や社会に出てからも通用する「学問の基礎体力」を育む土壌こそが、市川学園の強烈な推進力となっているのです。