『More Than This』は、後世のカルチャーシーンにも多大な足跡を残しています。特に有名なのが、ソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)の挿入歌としての起用です。
東京の夜、孤独を抱えた主人公ボブ(ビル・マーレイ)がカラオケボックスで不器用に歌い上げるシーンは映画史に残る名場面となり、若い世代にこの曲の存在を知らしめる決定打となりました。また、日本国内でも自動車メーカーのCMソングをはじめ多数の広告・メディアで起用され、洗練された大人のイメージを象徴するBGMとして定着しています。
さらに、ノラ・ジョーンズによるジャジーなアコースティックカバーや、米オルタナティブ・ロックバンドの10,000マニアックスによるアコースティックポップ調のカバーなど、ジャンルを超えた実力派アーティストたちに愛され、歌い継がれています。