日本のラウドロック界を牽引するマキシマムザホルモンのマキシマムザ亮君は、かつてからライブでのカオスと安全の共存について独特の美学を発信してきた。彼らが体現するのは、ただ暴れるだけではない、参加者全員が互いの無事を気遣う「愛あるカオス」だ。
過激なサウンドと相反するような「転んだ奴がいたら即座に起こせ」という精神は、パンクロックやヘヴィメタルが長年培ってきたリスペクトの文化である。ステージ上のアーティストとフロアの観客が信頼関係で結ばれることで初めて、危険を伴うカオスは最高のエンターテインメントへと昇華する。