いたします」と「致します」の違いは?恥をかかない使い分けをプロが徹底解説

いたします」と「致します」の違いは?恥をかかない使い分けをプロが徹底解説

いたします」と「致します」の違いは?恥をかかない使い分けをプロが徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

日常のビジネスシーンで最も頻出するフレーズが「よろしくお願いいたします」です。結論から述べると、文法および公用文の基準に照らし合わせた正解は平仮名の「よろしくお願いいたします」です。

「お願い」という名詞・動詞連用形に対して、「いたす」が謙譲の意味を添える補助動詞として接続している構造であるため、漢字で「お願い致します」と書くのは文法的に厳密な表記とは言えません。

表記パターン文法的な位置づけ公用文・メディア基準ビジネス現場での印象・評価よろしくお願いいたします
(ひらがな表記)補助動詞(正しい文法運用)公式推奨(100%適合)洗練された印象。可読性が高く、校閲意識の高い相手からも満点評価。よろしくお願い致します
(漢字表記)補助動詞の漢字誤用(慣用化)非推奨(原則として平仮名化)一般的ではあるが、やや重々しく硬い。言葉に厳しい層からは誤用と見なされる場合あり。私が対応致します
(本動詞の漢字表記)本動詞(「する」の謙譲語)適合(漢字表記が標準)意志の強さや責任感が伝わり、文章として引き締まる。不徳の致すところ
(慣用表現の漢字表記)本動詞(引き起こすの意)公式推奨(漢字必須)平仮名にすると締まりがなくなり、謝罪文としての重みが損なわれる。

ビジネスメール実態調査などの現場データを見ても、企業の広報部や法務部、大手IT企業を中心に約74%の実務者が「平仮名表記」を採用しています。PCやスマートフォンの画面で長文を読む機会が増えた現代において、適度に平仮名が混ざった文章のほうが視認性(パッと見の読みやすさ)に優れている点も平仮名支持の大きな理由です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。