第2ターミナルの劇的な変貌は、単なる一航空会社の利便性向上にとどまらない。ターミナルビルを管理・運営する日本空港ビルデング株式会社と、航空政策を司る国土交通省航空局がタッグを組み、日本の空のキャパシティを限界まで引き上げる国家戦略の一環である。
日本の航空・空港インフラ産業は、訪日外国人旅行者の急増とアジア各国のハブ空港間競争という二重の波に直面している。羽田の都心直結という圧倒的な立地優位性を活かしつつ、国際線の発着容量を最大化するためには、既存ターミナルの複合ハイブリッド化が不可欠だった。国内線と国際線を1つの巨大建築物の中でシームレスに同居させるこの試みは、世界中のメガエアポートが模索する未来像に対する日本からの明確な回答と言える。