『情熱の薔薇』の作詞・作曲はボーカルの甲本ヒロトが担当し、編曲はTHE BLUE HEARTS名義となっています。当時のバンドは初期の荒々しいビートパンクから、より音楽的な深みと普遍的なメロディラインを獲得していく過渡期にありました。
甲本ヒロトが持ち込んだ極めてシンプルかつキャッチーなコード進行とメロディに対し、ギタリストの真島昌利(マーシー)が奏でる叙情的なギターリフが重なることで、泥臭さと洗練された美しさが同居する唯一無二のサウンドが完成しました。無駄な音や装飾を極限まで削ぎ落とし、言葉とメロディの芯だけを残す作業を徹底したからこそ、半世紀近く経っても色褪せないマスターピースが誕生したといえます。