下着を着けずに眠るという行為は、長らく個人的な好みや奇抜な健康ネタとして片付けられがちだった。しかし、厚生労働省の国民健康・栄養調査などでも浮き彫りになっている通り、日本人の睡眠満足度は先進国の中でも最低水準にとどまり続けている。ストレス過多の現代社会において、睡眠の質の改善は国民的な命題だ。
そこで注目されたのが、身体を物理的な圧迫から完全に解放するという発想である。かつてのブームは感覚的な爽快感が先行していたが、現代の研究者たちは着用圧が人体に与える微細なストレスを数値化し始めた。締め付けの強いゴムバンドが腰回りや鼠径部を通る毛細血管やリンパ管を圧迫し、血流を阻害していた事実が可視化されたのだ。単なるノスタルジーではなく、科学的エビデンスを伴った「引き算のセルフケア」として脚光を浴びている理由はここにある。