テレビの現場という過酷な競争社会において、彼女がその純粋な一人称を維持できている最大の要因は、間違いなく相方・よしこの存在にあります。
プライベートでも長年にわたり同じ屋根の下でルームシェアを続け、互いの体調や精神状態を家族以上に把握し合ってきた二人の関係性は、お笑いコンビの枠を完全に超越しています。まひるはよしこを親しみを込めて「よっちゃん」と呼び、よしこはまひるを「まーちゃん」と呼ぶ関係性は、カメラが回っていない楽屋裏でも一切変わりません。
心理学における「心理的安全性(Psychological Safety)」の観点から見ると、まひるにとってよしこの隣は、故郷の大山町の実家にいるのと同等の無防備な領域です。相方が自分のすべてを受け入れてくれるという絶対的な確信があるからこそ、テレビカメラの前であっても虚勢を張る必要がなく、子どものような無邪気な一人称がそのまま言葉として溢れ出します。二人のやり取りから滲み出る多幸感は、この揺るぎない共生関係から生まれています。