Web広告やSNSのインフルエンサー投稿で散見される「除毛クリームを背中に塗るだけで一発ツルツル」という訴求には、重大なリスクが隠されています。
除毛クリームの主成分である「チオグリコール酸カルシウム」は、毛のケラチンタンパク質をアルカリの力で化学的に溶解する強力な薬剤です。しかし、人間の皮膚角質も同じタンパク質で構成されています。自分では見えない背中に薬剤をムラなく均一に塗り、指定時間通りに完全に洗い流す作業は一人では極めて困難です。
結果として薬剤が背中の毛穴や窪みに洗い残され、化学火傷に似た強い接触皮膚炎や接触性湿疹を起こす事例が後を絶ちません。サロンやクリニックでも「除毛クリームによる炎症が起きている肌にはレーザー照射ができない」として施術を断られるケースが多いため、背中の毛の自己処理において安易な除毛クリームの単独使用は避けるべきです。