国内シェアを牽引するダイキン工業、三菱電機 霧ヶ峰、パナソニックをはじめとする主要ブランドの家庭用ルームエアコンは、極めて緻密な気流設計とセンシング技術によって高い省エネ性を実現している。しかし、その高精度な設計ゆえに、熱交換器の物理的損傷には敏感だ。
アルミフィンが局所的に潰れると、風路の乱れによって内部に結露水が滞留しやすくなる。正常なドレン排水が行われず、内部で水滴が跳ねて吹き出し口から水漏れを起こしたり、カビの温床となって不快な悪臭を放つ原因にも直結する。メーカー各社が取り扱い説明書で過度な接触を避けるよう強く警告しているのは、単なる外見の劣化ではなく、冷媒回路の破損や重大な動作不良を誘発するリスクを孕んでいるからである。