選挙区である鳥取県において、佳子夫人の存在感は夫をしのぐとさえ言われる。自由民主党の公認候補として厳しさを増す国政選挙の現場で、彼女が見せるドブ板選挙の密着ぶりは語り草だ。広大な鳥取の集落を自ら車を運転して回り、農家や地元の商店街の声を直接聞き取る。威圧感を与えない柔らかな語り口と、一度会った相手の家族構成や過去の相談事を決して忘れない驚異的な記憶力は、多くの有権者を魅了してきた。
衆議院の解散・総選挙という緊張感が走る場面でも、佳子夫人は常に冷静だ。選挙事務所の陣頭指揮を執り、スタッフへの細やかな気配りを欠かさない。地元住民からは「茂さんよりも佳子さんに会いに行きたい」と冗談めかして言われるほどで、その草の根の信頼関係こそが、石破陣営の揺るぎない地盤を形作っている。