彼女たちの活動拠点は、Instagramの裏アカウントや、招待制のDiscordサーバーだ。そこでは、自傷的とも取れるほど繊細なポエムや、顔を隠した自撮り写真が日常的に共有されている。しかし、それが単なる「病み垢」と一線を画すのは、リアルな空間での緩やかな繋がりを重視している点だ。
週末になると、彼女たちは特定の場所に集まるが、驚くほど会話は少ない。同じ空間に身を置き、それぞれがスマホの画面を見つめながら、同じ空気感を共有する。言葉を交わさずとも通じ合える、その独特の距離感こそが、過剰なコミュニケーションに疲弊した現代の若者にとっての「聖域」となっている。