2026年シーズン、箱根駅伝および出雲・全日本を巡る戦術はさらに高度化している。前田監督が仕掛ける区間配置は、常にライバル校の予想の斜め上を行く。主力選手をあえて前半に集中させず、中盤のつなぎ区間にエース級を投入してレースの流れを完全に掌握するスタイルは、駅伝関係者を何度も唸らせてきた。
「相手の裏をかくのではない。自分たちの最大火力を最も効果的なタイミングで爆発させるだけだ」。そう言い切る監督の表情には自信が満ちている。前半で後手に回っても焦らない。後半の巻き返しを確信しているからこそ、タスキを受けた選手たちは迷いなく前を追うことができるのだ。