消費者の鮭に対する健康志向の高まりを受け、日本の水産業・水産加工業もまた大きな構造転換を迎えている。海水温の上昇や海洋資源の変動に対応すべく、陸上養殖技術を用いた高品質な「ご当地サーモン」の生産プロジェクトが全国各地で加速しているのだ。
水産庁も水産基本計画において、持続可能な養殖業の成長産業化と国内流通の強靭化を重点施策として掲げている。最新の閉鎖循環式陸上養殖(RAS)で育てられたサーモンは、寄生虫のリスクを排除しながら、アスタキサンチンやオメガ3脂肪酸の含有量を厳密にコントロールすることが可能だ。安全で高栄養な魚が年間を通じて安定供給される環境が整いつつある。