棚経当日に向けて、仏壇や精霊棚(盆棚)の設えを整えておくことも欠かせません。一般的な精霊棚では、机の上に真菰(まこも)の筵を敷き、位牌を中央に安置します。キュウリで作った精霊馬(早く帰ってきてほしい願い)やナスで作った精霊牛(ゆっくり戻ってほしい願い)、洗った米と刻んだナスなどを盛った水の子、ほおずき、旬の果物やそうめんをお供えします。
また、過酷な猛暑が続く現代のお盆において、連日多くの家を回る僧侶への配慮は極めて重要です。到着後すぐ、あるいは読経が終わった直後に、冷たいお茶とお茶菓子をお出しします。汗を拭えるよう冷たいおしぼりを用意し、エアコンの風が直接僧侶に当たらないよう室温を適切に調整する配慮が喜ばれます。
過密スケジュールで移動する僧侶がお茶を口にできない場合に備え、未開封の冷たいペットボトル飲料や、持ち帰りやすい個包装の高級和菓子を紙袋に入れて添える心遣いも実用的で推奨されています。