KADOKAWAのスニーカー文庫から刊行された谷川流の原作ライトノベル第4巻『涼宮ハルヒの消失』は、シリーズ最高峰の傑作と評される。原作の持つ精緻なテキスト表現と、伏線が見事に噛み合うタイムリープ構造は、何度読み返しても新たな発見がある。
時間が複雑に交差する時間パズルでありながら、主軸にあるのは常に登場人物たちの心理描写だ。過去と現在、そして書き換えられた世界という複数の時間軸が混ざり合いながら、最終的にすべてのピースが完璧に嵌まる爽快感。谷川流の卓越したプロット構成力があったからこそ、この不朽の名作が誕生したと言える。