近年整備が進んだ「東日本大震災復興記録アーカイブ」には、行政文書や未公開の会見映像、地方自治体との協議録が公的資産として保存されている。これらを精査したNHKスペシャルの取材班は、松本氏が辞任直前まで進めていた被災地復興基金の制度設計がいかに後年の復興事業の基盤となったかを詳細に報じた。
単なる「暴言大臣」としての退場劇ではなく、彼が直面していた被災地行政の冷酷な現実と政治主導の試行錯誤が、一次資料によって立体的に復元されたのだ。報道のセンセーショナリズムによって埋もれてしまった政策的功罪の両面を冷静に見つめ直す動きが、研究者やジャーナリストの間で活発化している。