各務原市が掲げた「自然環境との共生」というテーマは、建物の外側にも見事に結実している。建物の南側には広大な池が配され、屋根の優美な白いラインが鏡のような水面に映り込む。水辺の揺らぎがガラスの開口部を通じて内部のコンクリート天井に反射し、刻一刻と表情を変える光の紋様を描き出す。
緑豊かな自然公園の中に溶け込ませることで、施設特有の忌避感を払拭した。市民にとっては身近な散策の風景の一部でありながら、いざ訪れるときには遺族を温かく包み込む聖域となる。公共建築が地域とどう向き合うべきか、その理想形がここにある。