さつまいもの育て方2026|失敗する共通点と甘く太らせるプロの栽培極意

さつまいもの育て方2026|失敗する共通点と甘く太らせるプロの栽培極意

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植え付けから初夏を迎え、気温の上昇とともにツルは爆発的な勢いで伸長します。この時期に初心者が戸惑うのが、「ツルの手入れ」と「水やりの加減」です。

まず、収穫量と品質を決定づける最重要作業がツル返しの必要性とやり方の理解です。サツマイモのツルが地面を這うと、節のあちこちから「不定根(ふていこん)」と呼ばれる細い根が地中に伸びていきます。これを放置すると、株元にある本命の芋だけでなく、あちこちの細根にまで光合成産物が分散供給されてしまいます。結果として、無数の小さな「クズ芋」ばかりができ、主根が太りません。

作業自体は極めて明快です。7月から8月にかけて旺盛にツルが広がったら、伸びたツルを持ち上げて地面から引き剥がし、節から出た細根を引きちぎって株元の上にひっくり返します。この「ツル返し」を夏場に2〜3回行うだけで、養分がすべて株元の塊根へと集約され、丸々と太った芋が育ちます。なお、プランターやベランダ栽培でツルを支柱に誘引して空中栽培している場合は、節が地面に触れないためツル返しの作業自体が不要となります。

次に、水やりの頻度と管理における基本原則は「乾かし気味に育てる」ことです。定植直後の約1〜2週間は、根付かせるために土が乾いたらたっぷりと水を与えます。しかし、完全に活着して新しい本葉が展開し始めたら、水やりは劇的に減らさなければなりません。

大手種苗メーカー・タキイ種苗の栽培マニュアルが示す生理学的知見によると、サツマイモの塊根が本格的に肥大する7月〜10月の日照期において、土壌が乾燥気味に保たれるほどデンプンの蓄積が促進され、食味と糖度が向上すると明記されています。露地栽培であれば、真夏に日照りが何週間も続かない限り自然の降雨だけで十分です。プランター栽培の場合も、土の表面が白く乾いてから2〜3日待って与える程度で問題ありません。「土が常に湿っている状態」は根腐れとつるぼけの温床になることを銘記してください。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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