「短時間で効率よく脂肪を燃やしたい」「関節を痛めずに心肺機能を高めたい」と考えるダイエッターにとって、絶対に見落としてはいけないスペックがルームランナーの傾斜機能のダイエット効果です。
トレッドミルでの走行は、地面を後ろに蹴り出す感覚が屋外のランニングと異なり、ベルトが後ろに流れるため前進のエネルギーが少なくて済みます。そのため、傾斜なし(平坦)で走ると屋外を走るよりもエネルギー消費量が約5〜10%少なくなると運動生理学的に指摘されています。
ここに「1度〜3度」の傾斜(インクライン)をつけるだけで、空気抵抗のない室内走行でも屋外と同等の運動強度に引き上げることができます。さらに傾斜を5〜10度に設定した「ヒルクライム・ウォーキング」を行えば、膝や足首への着地衝撃を劇的に抑えながら、平地走行の1.5〜2倍近いカロリーを消費できます。大臀筋やハムストリングスなどの大きな筋肉が強く刺激されるため、下半身の引き締めと基礎代謝アップに直結します。
ここで重要になるのがルームランナーの連続使用時間の比較です。脂肪燃焼が活発化するのは運動開始から20分以降とされていますが、格安の小型機はモーターの過熱を防ぐため「30分」で使用を中断しなければならない仕様がほとんどです。これではウォーミングアップを含めた長時間のトレーニングが成立しません。ダイエットや持久力向上を狙うのであれば、途中で強制停止することなくじっくり追い込める「連続使用時間60分以上」のモデルを選択することが成功への必須条件となります。
【プロの結論】自宅用ルームランナーをおすすめできる人・見送るべき人
自宅用ルームランナーは万人にとって最高の投資になるわけではありません。住環境やライフスタイルによって、明確に適性が分かれます。
▼おすすめできる人(今すぐ導入すべき人)
- 花粉症や猛暑・厳冬期、雨天などの天候要因でランニングをサボりがちな人
- 在宅ワーク中心で、日中の歩数が3,000歩未満に落ち込んでいる人
- 小さな子供がおり、家を空けてジムや外へ走りに行けない子育て世代
- 戸建て住宅、または鉄筋コンクリート(RC造)マンションで十分な防振対策が取れる人
- 「動画を見ながら」「音楽を聴きながら」の“ながら運動”を習慣化したい人
▼導入を見送るべき人(後悔する可能性が高い人)
- 木造や軽量鉄骨造のアパート・マンションの2階以上に住んでいる人(どんなに静音機でも足踏み振動が響くリスクが高い)
- 設置スペースとして「幅1m×長さ2m」の専用エリアを常時確保できない人
- 景色が変わらない室内運動に対してすぐに飽きてしまう性格の人
- 外を走る風や季節の移り変わりを感じること自体が走る動機になっているランナー