ネット上で最も激しい批判の対象となったのが、赤坂御用地内にある旧秋篠宮邸の大規模改修工事です。「私生活のために巨額の税金が無駄遣いされた」という言説が定着していますが、公表されている決算資料や設計仕様書を精査すると、全く異なる実態が浮かび上がります。
宮内庁の公式公表資料によると、総工費は約30億2,000万円。このうち、ご一家の日常生活空間である「私室部分」に費やされたのは全体の約2割強に過ぎません。残りの約8割は、国内外の賓客をもてなす「公室部分」の拡充や、皇嗣職職員約50名が常駐・執務するための「事務部分」のインフラ整備、さらには昭和47年に建築された旧宮邸の老朽化に伴う耐震・バリアフリー改修に充てられています。
上記の数値が示す通り、秋篠宮邸改修費用の理由は、立皇嗣の礼を経て皇嗣家となったことに伴う「準皇太子待遇」への組織改編に対応するための公的インフラ整備でした。ただし、佳子内親王が改修後も旧御仮祷所(分室)に私室機能を残された経緯について、宮内庁側の公式説明が工事完了から数ヶ月遅れたことは事実であり、この情報開示の遅れが疑念を助長させた最大の反省点と言えます。