銀幕の金字塔『ジュラシック・ワールド』シリーズの圧倒的リアリズムから、世代を超えて涙を誘う『映画ドラえもん のび太の恐竜』の愛らしいピー助まで、恐竜というモチーフは常にエンターテインメントの中心に君臨してきた。近年のイラストレーション業界においても、古生物はもはや学術図鑑の専売特許ではない。ソーシャルメディアのアイコン、絵本、グッズのキャラクターデザインに至るまで、親しみやすいデフォルメ恐竜の需要は爆発的な広がりを見せている。
かつては怪獣然とした鈍重な姿で描かれがちだった恐竜たち。だが視覚表現の進化とともに、その線はより軽やかで、どこか愛嬌のあるフォルムへとアップデートされてきた。怖さと可愛らしさ、そして生物としての説得力。これらを絶妙な塩梅で両立させることが、現代のクリエイターに求められる腕の見せ所となっている。