冬の金剛山における最大のハイライトといえば、過冷却された水滴が風によって木々に吹き付けられて凍結する「樹氷(霧氷)」です。金剛山樹氷見頃ネットの反応を追うと、SNSや登山記録コミュニティでは「今朝のライブカメラで山頂のブナ林が白く染まっていたので急遽登ってきた」「時計台の温度計がマイナス4度を指していて見事な霧氷のトンネルができていた」といった熱量の高い投稿がタイムラインを席巻します。
樹氷が発生しやすい気象条件は、山頂気温が氷点下3度以下まで下がり、適度な湿度と北西の風が吹き付ける夜間から早朝にかけてです。しかし、日が高くなって気温が上がると一気にパラパラと崩落してしまうため、リアルタイムカメラでの事前確認が欠かせません。
ここで多くの初心者が悩むのが、金剛山アイゼン必要か現在の真相です。「低山だからスニーカーでも登れるのではないか」と甘く見られがちですが、それは大きな過ちです。金剛山のメインルートである千早本道は整備された階段が続きますが、多数の登山者が踏み固めることで階段の角がツルツルの氷盤と化します。上りはなんとか登れても、下りで滑落して骨折するケースが後を絶ちません。12月下旬から3月上旬にかけては、山頂広場に雪が見当たらなくても、ザックの底に6本爪以上の軽アイゼンやチェーンスパイクを忍ばせておくことが必須条件となります。