Q1:老犬がご飯を全く食べなくなってから、具体的に何日生きられますか?
A1:水分が十分に摂れている場合は、代謝が極度に落ちているため数日から長くて2〜3週間ほど生きる個体もいます。しかし、水も全く飲めなくなった場合は、脱水と腎機能の停止が進むため、およそ24〜72時間(1〜3日以内)が一般的な限界とされています。基礎疾患や心臓の強さによって個人差はありますが、水を受け付けなくなった段階で、看取りの最終準備に入る必要があります。
Q2:シリンジで流動食を口に入れると吐き出します。無理にでも与えるべきでしょうか?
A2:無理に与えるべきではありません。激しく嫌がったり吐き出したりするのは、胃腸の機能が停止し、食べ物を消化・吸収できない状態になっているサインです。この状態で無理に流し込むと、気管に入って誤嚥性肺炎を引き起こし、呼吸困難という極めて苦しい状況を招きます。口を湿らせる程度の水分補給や口腔ケアに留め、愛犬の「食べたくない」という反応を尊重してください。
Q3:最期の数日間、息が荒く苦しそうに見えるとき、家でできる緩和ケアは何ですか?
A3:まずは動物病院と相談の上、在宅用酸素ハウス(酸素濃縮器のレンタル)の導入を検討してください。高濃度の酸素を吸入させることで、呼吸の負担を大幅に減らすことができます。また、下顎呼吸などの死戦期呼吸は脳幹反射によるもので本人は苦痛を感じていないことが多いですが、室温を20〜23℃前後に保ち、風が直接当たらない静かな場所に寝かせ、頭部をわずかに高くして気道を確保してあげることが大切です。
Q4:仕事や用事で外出している間に、一人で息を引き取ってしまったら後悔しそうです。
A4:犬は野生の習性として、自らの死期を悟ったとき、群れから離れて静かな場所で一人で旅立とうとする本能を持っています。現場の獣医師の間でも、「飼い主が少し席を外したわずか数分の隙に旅立った」という事例は非常に多く報告されています。それは愛犬が「大好きな飼い主の取り乱す姿を見たくない」「安心させてあげたい」と気遣って選んだタイミングであるとも解釈できます。最期の瞬間に立ち会えなかったとしても、それまでの長い年月の間に注いだ愛情が消えるわけでは決してありません。 (出典: 老 犬 ご飯 食べ ない 余命(Yahoo!ニュース))