進学情報サイトやSNS上の掲示板では、札幌大谷高校の校風や日常生活に関するさまざまな情報が飛び交っています。匿名掲示板の過激な投稿と、現役生徒・保護者へのヒアリング取材で得られた現場の声を突き合わせると、実態が見えてきます。
最も問い合わせが多いのがスマートフォンの取り扱いに関する校則です。ネット上では「校則が前時代的で厳しい」という書き込みが散見されますが、実際の運用は「登校時に電源を切り、校内では原則使用禁止(カバンにしまう)」というルールです。授業中の無断使用や動画撮影を防ぐための標準的な私立高校の規律であり、下校後や行事の一部での限定的な利用が認められるケースもあります。公立高校のように「休み時間にスマホを自由にいじれる環境」を期待している生徒からは不満が出る一方、保護者世代からは「学習や対人コミュニケーションに集中できる環境として安心できる」と肯定的な評価が寄せられています。
施設面に関する口コミは総じて高評価です。本格的なコンサートが開催できる大谷記念ホール、冬期間でもトレーニングが可能な充実した体育館、照明設備を備えた人工芝サッカーグラウンドや専用野球場、自然光を取り入れた美術科アトリエなど、専門教育と部活動を支えるインフラは道内私立でも最高水準にあります。
一方で、学校生活における不満として挙げられやすいのは「仏教行事への参加」や「コース間の目に見えない壁」です。定期的な宗教行事や朝の礼拝的儀式は建学の精神に基づくものですが、無宗教を好む生徒にとっては最初は形式的に感じられることがあります。また、職員室や教室棟での学力重点コースと進学コース・芸術科の動線の違いが、生徒間の心理的な距離感を生んでいるという指摘も現場のリアルな観察から伺えます。