大手事務所所属で高身長、ルックスにも恵まれていることから、ネット上では「事務所の猛プッシュで大役に選ばれているのではないか」という冷ややかな誤解を目にすることがあります。しかし、この見方は事実とは大きく異なります。
海外ライセンス作品のミュージカルは、日本の芸能事務所の力関係が通用しません。ブロードウェイやウエストエンドから来日する海外の演出チームによる、厳格なブラインド審査に近いオーディションが行われるからです。演出家アレックス・ティンバースをはじめとする海外クリエイター陣は、役者の知名度ではなく「その場で役を体現できるか」「劇場の最後列まで届く技術があるか」だけを冷徹に審査します。
甲斐翔真は、その審査を実力一本で突破してきました。20代前半という若さで井上芳雄というミュージカル界の絶対的エースとダブルキャストを務める重圧は計り知れないものでしたが、彼は委縮することなく独自のクリスチャン像を構築。これは単なる「事務所の後押し」で成立する領域ではありません。
【プロの結論】甲斐翔真の舞台をおすすめできる人・別の魅力を求める人
甲斐翔真という表現者を鑑賞するにあたり、観客の求めるニーズによって評価のベクトルが分かれます。自身の好みに合致するかどうか、以下の基準を参考にしてください。
- 向いている人:
- ダイナミックな生歌と感情が高潮する本格グランドミュージカルを体感したい人
- 洋楽ベースの難曲を力強く歌い上げる豊かな響き(ベルティングやチェストボイス)を好む人
- 大劇場の広い空間で映える長身の立ち姿とドラマチックな芝居を楽しみたい人
- おすすめできない人・慎重になるべき人:
- 深夜ドラマのような肩の力を抜いたライトなコメディ日常芝居だけを求めている人
- 舞台よりも地上波の連続ドラマへの露出頻度を最重要視するファン(活動の軸足が現在劇場にあるため)