愛知県春日井市において九州料理を看板に掲げる居酒屋は複数存在するが、その中でも「博多BO-ZU春日井店」が確固たるポジションを築いている最大の要因は、調理工程に対する一切の妥協なきこだわりにある。多くのチェーン店がセントラルキッチンによる簡易調理へとシフトするなか、同店では現場での職人技を色濃く残している。
まず検証すべきは、注文率で群を抜く博多名物もつ鍋だ。使用される牛もつは、脂の融点が低く甘みが際立つ国産牛の小腸を中心に厳選。余分な脂とアクを丁寧に下処理で落とすことで、スープを濁らせず澄んだコクを引き出している。王道の「博多醤油」、深みのある「濃厚味噌」、さっぱりとした「塩」など複数のスープバリエーションが用意されているが、編集部が注目したのはスープとキャベツ、ニラの水分バランスだ。煮込むほどに野菜の甘みがスープへ溶け出し、最後の一滴まで重たさを感じさせずに完食させる計算が成り立っている。
続いて見逃せないのが、オープンキッチンの焼き場から香ばしい煙を立ち上らせる本格炭火焼き鳥と博多野菜巻串である。店内仕込みにこだわり、高温の備長炭で一気に表面を焼き固めることで、鶏肉内部の肉汁を完全に閉じ込めている。外側はパリッとした食感でありながら、噛み締めた瞬間にジューシーな旨味が広がる仕上がりは、大衆居酒屋の域を完全に脱している。さらに、シャキシャキのレタスや万能ねぎを豚バラ肉で丁寧に巻いた野菜巻串は、ヘルシー志向の女性客層からも極めて高い評価を獲得している。
加えて、卓上に運ばれた瞬間にパチパチと心地よい音を響かせる「鉄なべ餃子」や、SNS上でも大きな話題を集める「フルーツ・ビネガー・野菜を使った色鮮やかなフルーツサワー」など、五感で酒場体験を楽しませる仕掛けが随所に散りばめられている点が、同店の強力な集客フックとなっている。