大手模試機関である四谷大塚や日能研の志望動向データを読み解くと、埼玉中学入試の位置づけが大きく様変わりしたことが浮き彫りになる。以前のように「1月の場慣れ」として受ける層だけでなく、埼玉地区のトップ校を熱望して1月から全力で挑む受験生が急増しているのだ。
この意識の変化は、首都圏全体の併願プランにも波及している。1月戦線で確実な合格を勝ち取り、勢いそのままに2月の都内本命校へ挑むという黄金パターンは、いまや十分な実力がなければ成り立たない。模試の偏差値表における難易度推移を見ても、埼玉の入試前線が中学受験全体の試金石として機能していることは明白だ。