多くのアスワン発日帰りツアー客は、午前中に神殿を巡って足早に去っていきます。しかし、アブシンベルを真に深く味わう旅人たちの間で高く評価されているのが、日没後に遺跡前で開催されるアブシンベル神殿の音と光のショーです。
漆黒の砂漠の夜空に満天の星が広がるなか、神殿の巨大ファサードをスクリーンに見立てて繰り広げられるプロジェクションマッピングと音響演出は、昼間の静寂とは一変した幻想的な世界を生み出します。多言語オーディオガイド(日本語対応あり)を装着して鑑賞するシステムとなっており、ラムセス2世の生涯やネフェルタリへの愛、そしてユネスコ移設プロジェクトの克明なドキュメンタリーがドラマチックに語られます。
大手旅行口コミサイトやSNS上の実体験レビューを分析すると、音と光のショーの満足度は「85%以上が高評価」を示す一方、日帰りの強行軍を選んだ旅行者からは「移動疲れで神殿内をじっくり見られなかった」という声が散見されます。
神殿全体の観光所要時間としては、大神殿と小神殿の内部鑑賞に約1.5時間、外観の写真撮影や周辺のナセル湖畔の散策に約45分、さらに移設工事の記録映像や模型を展示したビジターセンターの見学に約30分を要するため、最低でも2時間30分から3時間を見込んでおくのが理想的です。アブシンベル村に1泊するスケジュールを組むことで、観光客が押し寄せる前の「静寂な早朝の神殿」と「夜のライトアップ」の双方を独占的に体感できます。