神戸の多様性を象徴するのが、東部の洗練された街並みとは対照的な、西部エリアの独自の盛り上がりだ。特に塩屋や須磨、兵庫区の路地裏などでは、古い長屋や空き店舗をリノベーションした個性的な店舗やスタジオが相次いでオープンしている。
古着店、スペシャルティコーヒーショップ、独立系書店、シェア工房。ここへ集まるのは、画一的なショッピングモールではなく、独自の美意識を持った30代・40代のクリエイターたちだ。賃料が比較的安価であることに加え、近隣住民とのコミュニティが緊密であることが、新しいアイデアの芽を育む土壌となっている。
こうした小規模なクリエイティブ拠点が点在することで、街全体にカルチャーとしての深みが生まれ、それがさらに新しいセンスを持った移住者を惹きつけるという、心地よい循環が生まれているのだ。