2着に激走し、ファンを沸かせたのが7番人気のソールオリエンスでした。前年の皐月賞を重馬場のなか驚異的な大外一気で制して以来、勝ち星から遠ざかっていた同馬ですが、このグランプリで鮮烈な復活を果たしました。
道中はインコースで脚を溜め、直線入り口で馬場の荒れた内寄りを避けつつスムーズに外へ持ち出した横山武史騎手の好判断が光りました。稍重〜不良馬場におけるソールオリエンスの推進力は現役屈指であり、タフな消耗戦になったことが同馬のポテンシャルを極限まで引き出したと言えます。
また、この宝塚記念を語る上で欠かせないのが18年ぶりの京都開催という特殊環境です。例年の阪神競馬場内回り2200mは直線の急坂とコーナー4回の小回り適性が問われますが、京都外回り2200mは3コーナーの「淀の坂」を越えてからのロングスパート合戦になります。このコース形態に重馬場が重なったことで、瞬発力タイプが総崩れとなり、長距離や道悪で実績を残してきたステイヤー気質の馬たちが上位を独占する構造が完成したのです。