長年培われたソウルフードには、強力な求心力がある一方で、食べる側の嗜好によって明確に評価が分かれる側面があります。客観的なジャーナリズムの視点から、ヨーロッパ軒を訪れるべき人と、別の選択肢を検討すべき人の判断基準を提示します。
ヨーロッパ軒に熱狂できる人
- キレのあるウスターソースの酸味とスパイス感が好きな人:甘ったるいとんかつソースではなく、ビネガーが効いた伝統洋食のシャープなタレを愛する人には無二の体験となります。
- きめ細やかな衣とラードの香ばしさを味わいたい人:目の粗いザクザクしたパン粉ではなく、肉に吸い付くような薄衣の技術を堪能したいグルメ層。
- 大正・昭和初期の食文化遺産を体感したい人:100年の歴史を持つ「日本最初のカツ丼」というストーリーと、レトロな店舗空間に価値を見出す人。
慎重な検討を要する人(好みが分かれやすい人)
- 卵でとじた出汁の甘みや、分厚いとんかつを最優先する人:分厚い極厚リブロースカツや、とろとろの半熟卵と甘辛い醤油出汁を求めている場合、別物として受け止める心構えが必要です。
- みずみずしいキャベツの箸休めを好む人:野菜を介さず「肉・米・ソース」の純粋な炭水化物と脂質の調和を味わう一杯であるため、濃厚さに圧倒される可能性があります。