東京・新宿の路地裏。平日の夕方5時にもかかわらず、ある店舗の前にはすでに長蛇の列ができていた。彼らのお目当ては、看板にデカデカと書かれた「レモンサワー・ハイボール50円」の文字だ。自販機の缶ジュースよりも安い価格設定は、一見すると狂気の沙汰に思える。
しかし、この安さは無計画な出血大サービスではない。徹底されたコストカットと、緻密に計算された回転率の設計がこのビジネスモデルを支えている。ドリンクの提供スピードを極限まで高め、客単価は低くとも圧倒的な客数で利益を積み上げる。薄利多売の極致がここにある。