スマートフォンの画面をスクロールすれば、誰かの個人的な恋の終わりと始まりがタイムラインを埋め尽くしている。2026年の現在、TikTokやInstagramの「リール」では、かつての恋人と奇跡的な再会を果たしたカップルが、特定のBGMをバックに自らのストーリーを語る投稿が急増中だ。
単なる流行ではない。視聴者はそこに、自分自身の未完成の恋を投影している。あるインディーズアーティストが歌う切ないバラードは、リリースから半年を経て「この曲を聴いて元彼に連絡したら返信が来た」という口コミだけでチャートの首位に躍り出た。音楽が持つ「行動を促す力」が、かつてないほど顕在化している。