3人の子どもたちが成長して独立した現在、夫婦の時間は再び恋人同士のような密度を取り戻しつつある。だが、彼らは過剰にベタベタすることを選ばない。木梨はラジオの生放送や音楽フェス、国内外でのアート個展に飛び回り、安田は舞台やナレーション、執筆活動で自らの表現を磨く。
「相手が何をしていても笑って面白がれる関係が一番楽」。以前、安田が何気なく語ったこの言葉に、夫婦円満の本質が凝縮されている。相手を変えようとせず、ありのままの面白さを受け止める。長年の共同生活で培われたこの軽やかな包容力こそが、熟年期を迎えた二人の生活をストレスフリーなものにしているのだ。