ピアスホールの位置や開けてからの経過期間によって、発生するトラブルの病態は大きく異なります。とりわけ「ファーストピアス」と「軟骨ピアス(ヘリックス、トラガス等)」は、治癒プロセスにおいて特別な配慮を要します。
ファーストピアスの黄色い汁:正常な浸出液と膿の鑑別
ピアッシング後数日から数週間の間に、ポストの周囲に薄い黄色の液体が固まり、カピカピとしたカスになることがあります。ファーストピアス膿黄色い汁に悩む人の多くがこれを化膿と混同しますが、サラサラとして透明感があり、強い痛みを伴わないものは傷を治すための生体反応である「組織浸出液(リンパ液)」です。
一方、ドロッとして不透明な黄緑色をしており、悪臭を放ち、周囲が赤く腫れ上がって熱を持っている場合は明らかな「膿(細菌感染)」です。浸出液であれば清潔な入浴時のシャワー洗浄のみで経過観察すべきですが、膿であれば抗生剤塗布や受診が必要です。
軟骨ピアスの腫れと耳介軟骨膜炎の脅威
耳たぶに比べて血流が乏しい軟骨部分は、細菌に対する免疫防御が弱く、治癒までに半年から1年以上を要します。軟骨ピアス膿んだ腫れを放置すると、軟骨を包む膜に感染が広がる「耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)」を発症する危険性があります。最悪の場合、軟骨が壊死・融解して耳の形状がカリフラワー状に変形し、一生元に戻らなくなるリスクがあるため、軟骨の腫れと熱感は極めて危険なサインです。
赤く盛り上がる「肉芽腫(にくげしゅ)」の治し方
ホールの出口付近に赤く熟したトマトのような組織がポコッと飛び出す現象は、細菌感染だけでなく、ピアスポストの摩擦や圧迫に対する過剰な生体防御反応として生じる「肉芽腫(肉芽)」です。ピアス肉芽腫治し方としては、刺激を与えないロングポストの医療用チタンピアスへの変更や、医師によるステロイド外用薬(リンデロン等)の塗布、あるいは液体窒素による凍結療法が有効です。
また、初期の肉芽や軽微な炎症に対する民間療法として知られるホットソーク作り方ピアスの基準は、体液と同じ0.9%の食塩水(ぬるま湯200mlに対し天然塩1.8g)を作成し、1回10〜15分程度患部を浸す方法です。浸透圧の働きで組織液の排出を促す効果が一定程度期待できますが、雑菌の混入や塩分濃度の誤差による肌荒れには細心の注意を払わなければなりません。