影響はプライベートにとどまらず、ビジネスの現場にも波及している。リモートワークとリアルオフィスが高度に融合した現代の職場において、若手社員は上司との距離感を日によって意図的に変える。「今日はアドバイスが欲しいから近づくが、明日は干渉されたくないから距離を置く」といった態度だ。
これに対し、昭和や平成のウェットな組織論で育った管理職層は戸惑いを隠せない。都内のIT企業で部長を務める男性(48歳)は、「部下の本音がどこにあるのか、まったく掴めない。昨日まで熱心に語り合っていたのに、翌日には冷淡な態度を取られることもある」と嘆く。組織の一体感を維持することは、かつてないほど困難になっている。