ユニセックスとは?男女兼用との違いと失敗しないサイズ選びの新基準

ユニセックスとは?男女兼用との違いと失敗しないサイズ選びの新基準

ユニセックスとは?男女兼用との違いと失敗しないサイズ選びの新基準の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

言葉の成り立ちを紐解くと、ユニセックスは「単一の・統合された」を意味する接頭辞「uni-」と「性別」を意味する「sex」を組み合わせた造語です。1960年代後半、パリのオートクチュール界でピエール・カルダンらが提唱した未来的な「宇宙スタイル」を発端に、既成の性別役割分担に対するアンチテーゼとして広まりました。現代の商業シーンにおいては、「男性・女性のどちらが着用・使用しても違和感のない中立的なデザインと構造を持つ製品」を指す言葉として定義されています。

混同されやすい類似表現との間には、ファッション業界の企画思想において明確な一線が引かれています。それぞれの言葉が担う役割の違いは以下の通りです。

第一に、「男女兼用」との違いです。男女兼用という言葉は、雨具、作業着、医療用スクラブ、防寒具といった機能性アイテムに古くから用いられてきました。その主眼は「どちらの性別でも使える実用性やコスト効率」にあり、体型を綺麗に見せるシルエットやトレンド感は二の次とされる傾向があります。これに対しユニセックスは、「ファッション性やスタイリングの美学」を前提として設計されている点に本質的な違いがあります。

第二に、「ジェンダーレス」との違いです。近年急速に広がったジェンダーレスは、「男性らしさ・女性らしさという性差の概念そのものを意識しない、あるいは既存の枠組みを脱構築する」という思想的アプローチを含みます。例えば、男性がスカートやレース素材を身につけたり、女性が極端に無骨なワークウェアを着こなすような表現がこれに当たります。一方のユニセックスは、男女どちらの骨格にも馴染む「ニュートラル(中立)な着地点」を模索するアプローチであり、思想性よりも製品としての汎用性に重心が置かれています。

第三に、「フリーサイズ(One Size Fits All)」との違いです。フリーサイズは「単一のサイズ展開で多くの体型をカバーする」という生産管理上の都合による区分であり、ユニセックスでもS・M・L・XLといった多段階のサイズ展開が存在します。「ユニセックス=ワンサイズ」と誤認すると、購入時のサイズ選びで大きな失敗を招く原因となります。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。