夜間や休診日で直ちに受診できない場合、市販薬の服用と並行して正しい応急処置を行うことで、悪化のスピードを緩めることができます。誤った対処をすると一気に炎症が燃え広がるため、正しいプロトコルを押さえておきましょう。
やってよい正しい緊急処置
- 外側から濡れタオルで冷やす:頬の外側から、冷水で絞ったタオルや冷却シートを当てて穏やかに冷やします。血管が収縮し、組織の鬱血と神経の過敏状態が緩和されます。
- 微温湯や低刺激うがい薬で口内を清潔に保つ:食べかすが炎症部位を刺激しないよう、ぬるま湯やアルコールフリーの洗口液で優しくゆすぎます。
- 頭を高くして安静にする:横になると頭部への血流が増加し、血管の拍動とともに痛みが強まります。就寝時は枕を少し高くして上半身を起こし気味に保つと痛みが和らぎます。
絶対にやってはいけない重大なNG行動
- 患部を氷や保冷剤で直接キンキンに冷やす:極端な急冷は局所の血行を完全に停止させ、冷やすのをやめた際の反跳作用で急激な充血を引き起こし、かえって痛みを増大させます。
- 膿の膨らみを針やつまようじで突く:白くプツッと膨らんだ膿胞(フィステル)を自分で潰そうとする行為は厳禁です。手指や針の雑菌が骨深部に侵入し、広範囲の蜂窩織炎を起こして顔面全体が変形する危険があります。
- 入浴・飲酒・激しい運動:血圧が上昇し血流が促進される行為は、炎症性浮腫を一気に悪化させ、脈打つような激痛を倍増させます。当日はぬるめのシャワー程度にとどめましょう。
- 患部を指や舌で頻繁に触る・強くブラッシングする:物理的刺激は組織の防御壁を壊し、細菌の組織内浸潤を助長します。