ハイドレンジアと紫陽花の違いとは?色の変化と来年咲かせる剪定の秘訣

ハイドレンジアと紫陽花の違いとは?色の変化と来年咲かせる剪定の秘訣

ハイドレンジアと紫陽花の違いとは?色の変化と来年咲かせる剪定の秘訣の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

園芸相談窓口やSNSの園芸コミュニティで毎年5〜6月に頻出するのが、「葉は青々と茂っているのに蕾が全くつかない」という切実な声です。実態調査を行うと、開花不良を引き起こす原因の大部分は共通の管理ミスに集約されています。 現場で最も多く見られる失敗の典型が、秋から初冬にかけての不用意な刈り込みです。一般的な西洋アジサイ(旧枝咲き)は、開花中の7月下旬から8月にかけて枝の内部で翌年の花芽分化を始め、9月〜10月には目視では確認できないレベルで花芽の原型を完成させます。花が茶色く枯れたのを「見苦しいから」と10月や11月に剪定してしまうと、翌年咲くはずだった花芽を自らの手で全て切り落とす「花芽落とし」になってしまいます。 旧枝咲き品種の剪定デッドラインは「7月中旬(遅くとも7月いっぱい)」です。花房の2〜3節下、元気な脇芽が出ているすぐ上でスパッと切り戻すのが鉄則となります。 また、日照不足と肥料のアンバランスも現場で頻発する盲点です。「日陰に強い植物」というイメージが先行しがちですが、花芽を充実させるためには午前中の直射日光(半日陰以上)が不可欠です。さらに、春先に葉を茂らせようとして窒素過多の肥料を与え続けると、植物体は栄養成長ばかりを優先し、生殖成長(花芽形成)をストップさせてしまいます。開花前の春と花後の秋には、花芽の充実を促すリン酸・カリ分の多い配合肥料へ切り替えることが栽培成功への近道です。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。