被害者の多くが口を揃えるのが、「Instagramの『1回表示』設定にしたから保存されないはずだった」「通話機能で少し映しただけなのに」という後悔の声です。しかし、インスタ見せ合い最新トラブルの現場では、プラットフォーム側のセキュリティ機能を完全に無力化する手口が横行しています。
InstagramのDMには、閲覧後に自動消滅する写真・動画送信機能や、チャット画面を閉じるとメッセージが消える「消滅モード」が備わっています。また、画面キャプチャ(スクリーンショット)を撮影すると相手に通知が飛ぶ仕組みも導入されています。ところが、加害者グループは以下の手口を用いて痕跡を残さず記録を奪い取ります。
- 別端末(スマートフォンや小型カメラ)による外部直撮り:画面録画通知を一切発生させずに高画質で映像を保存します。
- PC版ブラウザやエミュレーター経由の画面キャプチャ:OSレベルの画面録画ソフトを使用し、アプリ側の検知システムをすり抜けます。
- インスタDMビデオ通話録画の自動化:通話が開始された瞬間にバックグラウンドで録画を開始し、相手が露出した決定的な数秒間を確実に切り取ります。
決定的な映像や画像を押さえられた瞬間、甘美なやり取りは一変します。相手から送られてくるのは、先ほど送信した自分の恥ずかしい画像と、「あなたのフォロワー全員にこの動画をDMで一斉送信する」という文面、そして被害者のフォロワー一覧をキャプチャした画像です。これが現在、世界中で深刻な社会問題となっているセクストーション被害(性的脅迫)の冷酷な手口です。
犯行グループは暗号資産(仮想通貨)や電子マネーギフトカードで5万円〜30万円程度の支払いを要求してきます。「今すぐ支払えばデータは完全に消去する」と約束しますが、一度支払いに応じても「消去費用が別途必要になった」「バックアップを消すには追加で払え」と要求はエスカレートし、全財産を搾り取られるまで脅迫が止むことはありません。