犬に納豆を与えること自体は基本的に問題ありません。蒸した大豆を納豆菌で発酵させた納豆には、肉食寄りの雑食動物である犬の体を支える多彩な栄養素が凝縮されています。獣医師らの監修資料によると、筋肉や臓器を形成する良質な植物性タンパク質のほか、ビタミンK2、カリウム、カルシウム、水溶性・不溶性の食物繊維などが豊富に含まれています。
特に注目されるのが納豆菌の整腸効果です。納豆菌は熱や胃酸に極めて強い芽胞を形成するため、過酷な消化管内を生きたまま通過して腸内細菌叢(マイクロバイオーム)のバランスを整える働きがあります。便秘がちな犬や軟便を繰り返す犬の腸内環境改善に役立つ成分として評価されています。
さらに、大豆特有のポリフェノールである大豆イソフラボンと犬の健康の関係も見逃せません。抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎ、被毛の艶を維持する手助けをします。また、血栓予防効果で知られる酵素「ナットウキナーゼ」や、脂質代謝に関わる大豆サポニンなど、加齢に伴う血管や血液の健康維持をサポートする機能性成分が複数含まれています。